公認会計士になるまでの道のり①
私は2015年11月に修了考査と呼ばれる3回目の試験に合格し、公認会計士になりました。
一般的には2年程度で合格すると言われていますが、私は7年(簿記勉強からカウントすれば10年近く)掛かっています。
それまでの道のりですが・・・
横浜に生まれ物心つく前に鎌倉へ引っ越してきました。
小中学生の頃は、先輩が卓球をしているのがかっこよくて憧れ部活に入りました。
練習時間だけは人一倍掛けてましたが、結果が伴わない、そんな小中学生の頃でした。
また、そろばん教室に通ってまして、これだけは”時間”が成果と直結する、今思えばいい経験をしていたなと思います。
高校は地元でも「バカ高」と呼ばれるところへ入りました。
学力は人並みよりも良かったのですが、上を目指す自信がない、楽をしたいという気持ちから推薦で入れる高校を選び、
受験を経験せず、遊び呆けた学生時代です。
高校でも卓球をやってましたが、ここで実力が伸びていきます。
地区大会も準優勝、高校1年生のころから3年生に勝つなど、かなりの成績を残します。
中学時代、勝てなかった先輩や馬鹿にしてきた先輩たちにも勝てる。
私は自信に満ち溢れ調子に乗っていました。部内でいじめをしてしまい、卓球部はクビになりました。
この時、なぜ小中学校で実らなかった卓球が実ったのか?なぜ私のような卓球を愛する人間がいじめをしたのか?
①小中学校と高校時代の部活の態様
小中学校の先生は私の事をけなしていました。卓球のフォームだけは綺麗だがセンスがない、とかうまい選手の真似をしたらかっこつけと言われたり、試合でも毎回1回戦負けで顧問の先生は名前すらほとんど呼んでもらえなかった。
中学の頃は毎日素振りだけは人一倍やっていたし、鏡を見て自分のスウィングとうまい人のスウィングの違いなど、修正していました。
高校生の頃は、顧問の先生が私のフォームや卓球をしている姿を見て、手取り足取り教えてくれました。
毎日付きっ切りになって卓球を教えてくれました、成果が出るのも遅くなく、1年生の初めての大会で先輩たちを倒して準優勝しています。
②小中学校と高校時代の違い?(システム面)
ずばり、努力や時間ではなく、気持ちだけでした。
私は幼少期から、親にダメだと叱られ、批判されて育っていました。
自分で自分の存在を肯定できない人間になっていて、ダメだと言われれば不貞腐れ孤立する、そんな人間になっていました。
不貞腐れ、自分ひとりの世界で卓球を練習し、強くなることはよっぽどの運動神経やセンスがないと難しいです。
もちろん、私の公認会計士受験生活も同じことが言え、私は誰かに勉強の仕方を聞かず、授業だけ受けてただ時間を掛けて勉強をするということをしていました。
何か成果が出ない時、自分の中で考え尽くしても答えが出ないことがあります。
今思えば、私は卓球が上手くなりたかったんじゃなくて、私を批判した人たちを見返したかっただけでした。
上手くなりたいのであれば、その気持ちを伝えて周囲を巻き込み頼る。本来の姿はそうあるべきだったなと今は思います。
③小中学校と高校時代の違い?(ソフト面)
前述した通り、私は自尊心が低い人間でした。
高校に入り、人に必要とされ、注目され、手塩を掛けて育てられた私は見違えるほど卓球が上手くなりました。
気持ちは、成功に不可欠なものです。
今思えば、中学生時代の私は、どうせ私はうまくなれない、どうせ一回戦負けだと思い日々部活動をしていました。
中学生最後の夏の大会は、いつも通りの一回戦負けでしたが、情けない自分に人前で涙と汗が止まらなかったのを今でも覚えています。
初めて感じた感情でした、恥ずかしけど悔しくて涙が止まらなかったのです。
もうこんな気持ちを感じたくない、そう思い卓球が強くなれる高校に行きたいと思いました。
そこで出会った高校が「バカ高」です。
入学前から部活動に通わせてもらい、先輩や顧問の先生にチヤホヤされて、自分は必要なんだと感じました。
中学の頃のように、孤独感を感じず、つらくても戻しそうになっても熱く練習ができました。
④高校1年生初めての大会
初戦から他校の3年生との試合でした。
結果は勝てたのですが、今でも覚えています。
セット数0-2で負けていて、顧問の先生もあきらめていました。
そんな時、支えられたのが今までの練習やなぜか気持ちを強く持てました。ここで勝ったら最高に面白いし、カッコイイなと。
以前の私だったら、どうせ勝てないという気持ちだったのに、そこから変われたのは環境のおかげです。
結果は、逆転勝ちで顧問の先生に報告しに行ったところ、よく勝てたな、すごいじゃん。と言って肩を強くたたいてもらいました。
⑤いじめへの発展
気付けば私は部内では敵なしな状態で、とても調子に乗っていました。
後輩をパシらせたり、怒鳴りつけて言うことを聞かせたり、同級生を殴りまくったり。
部内では顧問・先輩からも愛され、私自身いじめられることもありましたが、それすら倍返しする負けん気でした。
温厚だった中学の頃から比べれば、全然違う人間になっていました。
人は弱い生き物です、力を手に入れれば驕り高ぶって人を支配し言いなりにして自分を高めようとする。
今思えば、私の自尊心は人との比較の中でしか成り立たないので、力と権力で猿山の大将になって気持ちよく暮らしていました。
そんな暴挙も長くは続かず、やがて密告され退部することとなりました。
この退部宣告されたとき、保護者同伴でしたが私はまた大泣きすることになります。
「人は過ちを繰り返す」そんな言葉が骨身に染みる出来事でした。
⑥総括
今回の話の中にもたくさんの会計士受験に役立つ内容がありました。
人生にはたくさんのヒントがあるんだなと今は思いますが当時の私はスルーしてました。
・自分を承認してあげる気持ちが大事
・努力は目的と整合している限り意味を持つ
・人間は弱い生き物だから、楽な方に進んでしまう(=自分という信念を強く持つことが大事)
・成果が伴わない時、きっと努力の仕方が間違えている。
・自分を成長させてくれる環境に日々感謝することで大切なものが見えてくる
当時は両親や部活動で関わった人、当時の先生などには憎悪の感情を抱いてました笑。
それは私が自分がすごい人間だからと勘違いしていたんだと思います。
いまだに目頭が熱くなりますが、この時の経験、関わってきた人、両親に今はとても感謝しています。
当時、私が高校に入るためにご尽力してくださったのもそろばん塾の先生でした。
人とのご縁は大切です、いまだに未熟な私ですが日々周りへの感謝は忘れたくないなと我が振りを見て思いました。
ブログをはじめました。
このたびホームページを利用してブログを始めました。
「磯部会計事務所」ってどんなところだろう?
どんな人が対応してくれるんだろう?など、当社のことを知っていただけるように、
様々なことを発信していこうと思います。
是非一度ご覧ください。